- HOME>
- 乳がん検診の重要性
増加する乳がん、検診が重要な理由
女性がかかる最も多いがんが乳がんです。増え続けており、最新の報告では12人に1人が乳がんになるといわれています。特に40代の比較的若い年齢層に多いのが特徴です。
身近な方にも乳がんの方がおられることでしょう。決して他人事ではない乳がんに対して、自己チェックや定期検診をおこなうことはとても大切です。
乳がん検診の意義と目的
乳がん検診の主な目的は、
乳がんで亡くなる方を減らすこと
(死亡率減少効果)です。
現在、この死亡率減少効果が科学的に証明されている検査方法は、マンモグラフィ検査のみとなっています。
日本人女性の乳がんは45~49歳と60~64歳に多く発症する傾向があるため、日本では40歳以上の女性に対して2年に1回のマンモグラフィ検査が推奨されています。
乳がん検診の種類
対策型乳がん検診(住民検診)
国の政策として税金を使って市町村が提供する検診です。科学的根拠に基づいた検査方法(マンモグラフィ)を用い、対象年齢や検診間隔が定められています。
任意型乳がん検診(人間ドック、職域検診など)
個人の価値観と自己責任に基づいて、自費で受診する検診です。病院や検診施設、職場などで受けることができます。
乳がん検診のメリット・デメリット
乳がん検診の利益(メリット)である乳がん死亡率減少効果の科学的根拠が証明されているのはマンモグラフィ検診のみであり、乳がん検診(住民検診)はマンモグラフィでおこなうことが原則です。ただし検診にはデメリットがあることを知っておくことが大切です。
偽陰性(ぎいんせい)
乳がんがあるにもかかわらず、検査で「異常なし」と判定されることです。どんなに優れた検査でも100%乳がんを発見できるわけではありません。マンモグラフィや乳房超音波検査、乳房MRIで発見できない乳がんもあります。
偽陽性(ぎようせい)
乳がんがないにもかかわらず、検査で「精密検査が必要」と判定されることです。この場合、結果的に不必要な精密検査を受けることになり、費用や時間がかかったり、体に負担をかけたりすることになります。また、精密検査の結果が出るまでの間の不安など、心理的負担を受けることも不利益の一つです。
過剰診断
その人の命を奪わない、成長の極めて遅いがんまで乳がん検診で見つけてしまうことです。このようながんは、生涯症状が現れず命に影響しない可能性もあります。見つけてしまうことで結果的に不要な治療を受けることとなり、患者さまや医療財政に無駄な負担を与えることになるかもしれません。
専門医療機関で専門医の検診が重要
検診に際しては、乳がん検診・治療に実績のある専門医療機関が受けるようにしましょう。当院では、日本乳癌学会乳腺専門医である女性医師による質の高い乳がん検診をご提供しています。
早期発見が生存率を高め、治療選択肢を広げることにつながります。40歳を過ぎたら2年に1回、乳がん検診を受けることをおすすめします。ご家族に乳がんの方がいる場合など、リスクが高い方はより早期からの検診が大切です。
乳がん検診に関する
その他の情報




