乳がんの早期発見のためには、マンモグラフィと超音波検査を組み合わせることで、それぞれの検査の弱点を補い合い、より確実な診断につながります。ご不明な点や不安なことがありましたら、遠慮なく医師や検査担当者にお尋ねください。
マンモグラフィ検査について
検査方法
マンモグラフィ検査は、乳がんを早期発見するための重要な検査です。検査では、専用の撮影装置に乳房を置き、透明な圧迫板で乳房を挟んで平らに伸ばします。乳房を薄くすることで被ばく量を抑えられるうえ、画像が鮮明になります。乳房を平たく伸ばすことで、微細な石灰化やしこりを発見しやすくなり、客観的な画像で評価ができます。乳腺の密度が高い人では見えにくいという弱点があります。
撮影は左右の乳房それぞれについて、上下方向と斜め方向からの2方向で行うのが診療では一般的ですが、自治体の乳がん検診では、40歳代は2方向、50歳以降は1方向(斜め方向)での撮影になる場合は多いです。
現在、乳がんによる死亡率を減らす効果が科学的に証明されているのは、マンモグラフィ検査だけです。
痛みについて
乳房を圧迫するため、検査中に不快感や痛みを感じる方がいらっしゃいます。痛みの感じ方には個人差があり、乳房の大きさよりも、乳腺組織の発達度合いによって異なります。
月経前は乳房が張って敏感になっているため、より痛みを感じやすくなります。痛みを和らげるには、月経のある人であれば、月経が始まってから10日目くらいの「乳房の張りが少ない時期」に受診するのがおすすめです。痛みや不安は、検査技師にお伝えいただければ、できる限り配慮いたします。
放射線被ばくについて
マンモグラフィ検査ではX線を使用するため、放射線被ばくがあります。しかし、その量は日常生活で自然に浴びる放射線量と同程度であり、健康への影響はほとんどありません。
ただし、妊娠中または妊娠の可能性がある方は、日本では胎児への影響を考慮して、原則的に実施しません。検査の必要性について医師とよく相談することをおすすめします。